化学でよく出題されるのが、次の反応のなかで酸化還元反応である(あるいは無い)ものを選べという物があります。物質の酸化数を見て変化があるかなしかで判断するのがセオリーなのですが、単体が絡む反応は必ず酸化還元反応になるという事実を知っておくと、随分手間が省けて楽になります。
例えば次の反応式は酸化還元反応であるか否か判りますか?
(1)2KI+Cl2→2KCl+I2
(2)Fe2O3+2Al→Al2O3+2Fe
(3)HCl+NH3→NH4Cl
(1)はCl2とI2という単体が絡んでいるので、酸化還元反応です
(2)はAlとFeと言う単体が絡んでいますので酸化還元反応です
(3)は単体が絡んでいなくて、酸化数の変化もないので、化学反応(中和反応)で酸化還元反応ではありません。