意外なのですが、ジブラルタルは英国領です。かつてスペイン継承戦争の結果結ばれたユトレヒト条約（1713年）の結果、英国領となりました。以後今まで英国が所有しています。地中海の入口であるこの地は軍事的に非常に重要な要衝なので、スペインはずっとこの地を返還するように英国に要求し続けていますが、これからも英国が手放すことは無いと思います。写真を見て判るようにスペイン側から国境をくぐるとすぐに飛行場の滑走路を横断してジブラルタルの町へ入っていくという特殊な形をしています。
スペインは車は右側通行、英国は左側通行ですので、かつてはジブラルタル内は左側通行だったのですが、色々と不都合が多く事故も多発したので、現在ではスペインに合わせて、英国領ジブラルタル内は右側通行になっています。飛行機が離発着する時には道路は通れなくなるので、離発着が終わるまで車列はお行儀良く待っています。実はスペインもアフリカの対岸の要衝の地に領土を持っています。そのことについてはまた改めて述べたいと思います。
