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 1901年に日清戦争の賠償金でドイツの技術を使って八幡製鉄所が完成しました。日本人にとって本格的な近代製鉄所の運営は初めての事だったので、なかなかうまく鉄をつくりだすことができず、非常に苦労をしたと言います。しかし、技術者達が苦労に苦労を重ね何とか克服し、操業が軌道に乗ったのは、操業開始から10年ほど経過したころだったといいます。これで大量の鉄を製造することが出来るぞと皆が希望に満ちあふれていたのは、ほんのつかの間のことでした。1910年~1911年にかけ、世界的な恐慌が起こり(シャーマン恐慌)全く注文が入らず、経営の危機が訪れたといいます。しかし、日露戦争が勃発したことにより、大量の注文が入り、何とか製鉄所は立ち直ったのです。

 戦争と言うのは、作った品物を片っ端から壊してくれる、製造業にとってはありがたい存在です。それ故アメリカ経済を支えている原動力の一つである軍需産業は、戦争をし続けないと存在できないのです。だから世の中から戦争や紛争が絶える事はないのです。