「確信犯「と言う言葉は、「悪いと判っていていながらする犯罪」という意味で使われていますが、本来は全く反対の意味で、「道徳的、宗教的、政治的信念に基づいて、本人が悪いことではないと確信してなされる犯罪」という意味です。現在この間違って使われている「確信犯」という言葉は、辞書によっては正しい意味として「悪いと判っていていながらする犯罪」と言う意味で掲載されている例があります。そのうち間違いとは言えなくなりそうです。
言葉は生きているので、次第に本来の意味とは違った意味で使われるようになり、それが定着して正しいことになってしまう事はよく有ることです。一例を挙げると、「一生懸命」という言葉は、「一所懸命」が元々使われていた言葉です。本来は武士が自分の領地や戦場などの一つの場所で懸命に頑張るという意味だったのですが、今や「一生懸命」というもともと誤用されていた言葉の方がメジャーになってしまいました。