「今の彼はもはや、押しも押されぬ名士になった。」この表現を間違って使う人が非常に多い気がします。正しくは「押しも押されもせぬ」です。 本来は「自分から押すこともなく、他人からも押されない」という意味で、そこから「確かな …
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「明日の試験のことを考える度に、嫌気がする。」間違ってなさそうな表現ですが、正しくは「嫌気が差す」です。「単調な仕事に嫌気が差す」「上司に嫌気が差した部下が辞めていく」などの使い方があります。
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「彼女は精一杯、愛想を振りまいているようだった。」この誤用はしばしばTVやラジオなどで見たり、耳にしたりします。「愛嬌を振りまく」が正しい使い方です。知らないうちに誤った使い方をしている言葉ですが、何れはこの言葉が正し …
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「彼とは気が置けない関係なので、どうしても信頼ができない。」この誤用は能く目にします。「気が置けない」というのは「信頼できない」という意味ではなく、全く逆の「遠慮したり、気を使ったりする必要がない」という意味です。其の …
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「真夜中、泥棒が入ったと聞き、おっとり刀で、おっかなびっくり会社に駆けつけた」この表現誤用です。「おっとり刀」は「おっかなびっくり」という意味ではなく、刀を腰に差す暇も無く、手に持ったままで駆けつけること……つまり急い …
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バブルの頃は優秀な若者を確保するために企業が青田刈りを行っていた。と言う表現がありますが、これは誤用です。「青田刈り」ではなく「青田買い」が正解です。「青田刈り」は、敵を食糧不足にするために、敵の領地にある田をまだ青い …
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「彼の意見は的を得た意見だ」……と言う表現をよく耳にしますよね。これは誤用です。的は弓矢で射るものですから、「的を射る」という表現が正しい表現です。なぜこの間違った表現を使ってしまうのかというと、当を得る(とうをえる) …
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「話が煮詰まる」という表現は、「話が煮詰まってきたので、そろそろ一度休憩しよう」という風に「話が進まなくなって手詰まりになってしまった状態」を表す言葉として使う事が多いのですが、これは誤用です。本来は、「十分に話し合い …
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「もう限界だ、このあたりが潮時だ、手を引こう。」という風に撤退するタイミングという意味で使われる事が多い表現ですが、実は誤用です。「潮時」の本来の意味は漁師が網を入れるのに最も良い潮の流れが来ている時だというポジティブ …
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「敷居が高い」という言葉は、 「あの寿司屋は高級すぎて我々庶民には敷居が高い」というような使い方をしていますが、これは誤用です。高級すぎて近寄りがたい存在だという表現をするのなら「ハードルが高い」という表現を使うべきです …
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「失笑する」とは「笑いも出ないほど呆れる」や「小馬鹿にするように笑う」という意味で使う事が多いのですが、誤用です。 相手を小馬鹿にしたように笑う場合は「冷笑」や「嘲笑」を使うのが正しいのです。「失笑」とは本来は「笑っては …
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